ほくろ除去に至るまでの経緯
長年のコンプレックスだったほくろ
子どものころ、気づくとできていた鼻の下のほくろ。
初めは小さくて、特に気になるものではなかったのに、成長とともにほくろも成長し大きく膨らんできました。
自己計測で直径4ミリ厚さ1ミリ程度のほくろまで成長。黒くてその存在感は増すばかり。
ほくろがあることで、自分が萎縮してしまうのを感じていました。
なんとなく自分がまっすぐ前を向くことに躊躇してしまいます。人と顔を合わせても、意識は常にほくろにあって、会話に集中できません。
完全にコンプレックスになっていました。
不自然に手で口元を隠したり、ちょっと顔を背けてみたり。堂々としていられません。相手の視線は私のほくろに集中しているように感じられ、いたたまれなくて早く会話を終わらせて背を向けたい気持ちでいっぱい…
自分のほくろを気にしている人なら、きっとこの感じわかるんじゃないでしょうか?
ほくろ除去についてネット検索の日々
取ってしまえば気持ちが軽くなるのはわかっていました。
世の中ではほくろ除去なんて簡単に行われているような印象を受けます。隠すことより取る方が楽なようです。
それでも勇気が出ない私。怖がりで痛がりな上、後悔することを恐れていたんです。
なぜなら顔の中心だから。万が一失敗した時に、後悔してもしきれないと思って動けませんでした。
とにかくネットで検索し続ける日々。レーザー除去、くり抜き法、それとも自分で取れるクリーム…??!
リスクが低い方法と、痛みが少ない方法、どれなら自分でも挑戦できそうか、本当に何年も何年もずーっと検索し続けていました。
どこを見ても必ず出てくるのが「麻酔」。
鼻の下なんてすごく感覚が鋭そうな場所に、麻酔の針を刺す…考えただけでも恐怖で、そんな思いをするならほくろを我慢する方がまだマシか?という、今思うとくだらないような自問自答を繰り返して。
そして見るのは口コミです。
みんな「思ったほど痛くなかった!」「簡単に取れました!」と書いています。
なるべくネガティブな口コミを探すと、「麻酔はちょっと痛かったけど…」というのが出てきます。
あぁ、やっぱり痛いんだ、でも麻酔だけ我慢すれば痛みなくスッキリ取れるんだ…どうする?私??
ほくろが無くなった自分をイメージ
最近はスマホアプリでの写真の補正が自由自在になりましたよね。
それを使って、ほくろが無くなった自分の顔を作ってみたりもしました。
セルフィーで撮って、ほくろのある部分を消し消し…
すごいですね、完全にもともとほくろなんて無いような写真に修正されました。そしてそれを見て、自分の気持ちに気づいたんです。
「これなら前を向ける」
こんなにまで違うのかと思いました。見た目がではなく、心のあり様が。
もう誰に遠慮もせず、堂々と正面を向いて人と話せる、そう思いました。
ここまで重荷であるならば、取るのが良いのは明白。
あとは勇気だけです。
除去を決意するために、納得いく方法を探す
納得できる方法と病院を探す
取るなら自分が納得できる方法と、病院を探さないとなりません。
たくさん出てくるネット広告は、とても魅力的なワードが並んでいます。
「数分で除去、1個当たり数千円」のような、気軽に行って取っちゃえばいいじゃんと思わせる雰囲気。でも逆に、それが私には不安でした。そんなわけないよね?と慎重になります。
口コミも、どこまで信用できるのかわからないものの、とにかくひたすらたくさん見ました。
ほくろ除去を行なっているのは皮膚科か美容外科(形成外科)。ほくろがメラノーマ(皮膚がん)である可能性を見極めてもらうには皮膚科が良いようです。
施術の方法はいくつかあります。
- 切除法
- くり抜き法
- 炭酸ガスレーザー法
「切除法」は、メスで切除し縫い合わせるもの。再発しにくい。抜糸が必要。
「くり抜き法」は、ほくろを円形にくり抜いて、縫合せずに穴が塞がるのを待つもの。治るのに時間がかかります。傷跡は小さく仕上がるようです。
「炭酸ガスレーザー法」は、切らずにレーザーをほくろに照射して蒸散させる方法。切ったり縫ったりよりも治りが早いのが特徴。
自分で取れる方法もネットにはたくさん出回っていますが、ほくろ取りクリームやお灸(もぐさ)を使っての除去は危険だからやめた方が良いという情報を私は信じました。
傷跡がひどくなったり失敗したりしてももちろん自己責任。これがもし顔ではなく足のほくろとかだったら、チャレンジしたかもしれません。でも顔のほくろを自己処理はリスクが大きすぎると判断しました。
近所の皮膚科へ行ってみる
とりあえず、皮膚科へ行って話を聞いてみよう、思っていたほどの不安はないのかもしれない。
そう思うものの、やっぱり足が向きません。「明日行こう」を繰り返します。
キリがないな…自分でそう思った瞬間、近所の皮膚科へ向かっていました。
待合室でもずっとドキドキ。その場で「じゃあやりますか!」なんて流れになったらどうしよう…
まだ覚悟ができていません。
ところがその皮膚科では、あっさり医師からの一言で終了。
「鼻の下は痕になりやすいから、レーザーではできないんですよ」
悩み続けて意を決して行った皮膚科であっさり撃沈。
「なんだ。私のほくろ、取れないんだ?」(レーザーでは)
一旦勇気を出して行ったもんだから、どこかで達成感が生まれてしまっている私。
「しょうがないよね、私の意思じゃない。無理って言われたんだから」
そう思ってほくろ除去は諦めようという方向へ持っていこうとする意識が働きます。
でもそれで終わるわけがありませんでした。だって根本的なことは何も解決してない、ほくろはまだそこにあるんです。
数年後、ここならと思える病院に出会った
それからまた時が経ち…
世の中はマスク生活を強いられるコロナ禍の中にありました。私は新居へ引っ越し、新たな環境での生活。つまり、私のほくろ除去に対しても状況の変化が起きていたのです。
- 住まいが変わって検討できる病院の地域が変わった
- マスク生活で術後の回復状態を気にしなくて済む状況になっていた(自然に隠せるから)
今がまたとないチャンスなんじゃないか?そう思い、また病院を探し始めました。すると、家から1時間かからない場所に良さそうな皮膚科を発見したのです!
見つけた皮膚科の処置法はこれまでと違った
私が見つけた皮膚科は足立区にある大山皮膚科。
ここでのほくろ除去は、これまで見てきたものとは違いました。
- ダイオードレーザーによる除去
- 麻酔なし(目の周りや痛みに弱い方には行うこともある)
- カバーなし(テープを貼らなくて良い)
- ノーダウンタイム
- すぐに普通の生活OK
理想的すぎます。
まず私の恐れていた麻酔がない。
しかも処置後のダウンタイムがないのです!
ダウンタイムについても実は結構悩んでいました。職場でお昼ご飯を食べる時にはマスクを外さないとなりません。鼻の下に絆創膏が貼ってあればかなり目立つはず。「それどうしたの?」「ほくろ取ったの?」と話題に挙げられることがとても嫌だったんです。注目が集まるのがとても不安でした。
でもここのダイオードレーザー除去なら、絆創膏を貼らずに自然にかさぶたになって治っていくというじゃないですか!
かさぶたは黒いから、もともとほくろがあったところにかさぶたがあっても違和感ないんじゃない?なんて素晴らしいの!!と、一人で興奮状態(笑)
HPには詳細な説明と動画が載っています。除去の症例もどれを見てもきれいな仕上がり。口コミから先生の腕も良さそうという印象を受けました。
たまたまその病院の近くに知り合いがいて、通ったことがある話も聞けて、取るならここだと心が決まりました。
ダイオードレーザって?
ダイオードレーザーは、メラニンに光が吸収されて熱に変わることでほくろを焼く、「いいヤケド」をさせる施術です。一般的に行われる炭酸ガスレーザーは皮膚の中の水分に光が吸収されて熱に変化するもので、吸収する物質の違いということになります。
「ヤケド」ではあるので、赤みは出ます。傷痕にも個人差があります。その後の回復については、正直やってみないと誰にもわからないことだという理解を私はしました。
ダイオードレーザーをほくろに当てるとほくろは一瞬で縮小しかさぶたになります。かさぶた自体がカバーの役割を果たすので、絆創膏やテープが要りません。洗顔もいつも通りに行えます。
気になる方は大山皮膚科のHPを見てみてください!たくさんの症例が具体的な説明とともに載っています。
大山皮膚科https://www.ooyamahifuka.com
ついに除去の日!皮膚科での流れ
患者が溢れる病院、1時間待って施術の説明を受ける
ここまでの年月、ほんとにほんとに長かった…ほくろを取りたいと思い始めてから軽く10年は経っていたと思います。
病院に向かったその日は午後のみの診療日。15時からなのでその頃を目指して家を出て、到着したのが15:10。なんと26人もの患者さんが待合室にぎゅうぎゅうで、スリッパも出払ってしまうほど。実際は、受付して外へ出てしまった人もいたので、これより多い人数が待機していました。
さすが人気のある皮膚科だなぁと、これには安心しました。
座る場所もないほどの人が待っているものの、サクサク進む感じはあって、待つのは1時間くらいかなぁ?となんとなく気持ちに余裕を持って待機。
待っている間にも続々と患者さんは押し寄せ、受付からは『ほくろ除去希望』という声がたくさん聞こえてきました。
ホントにほくろ除去で有名な病院なんだな…なんて考えながら、1時間過ぎた頃から緊張で汗が止まらなくなりました。
呼ばれたのが16:30すぎでした。
問診票と術前の承諾書にサインをして、帰宅後の諸注意の説明を看護師さんから受けました。正確には諸注意というより薬の塗り方程度。「数日後ほくろはかさぶたになって取れるけど、自分でむしって取らないでね、早い人だと3日くらいで取れるし、逆に周りだけ残ったりする人もいますよ」と看護師さん。
周りだけ残る…??(o_o)ちょっとそれは想定外でした。心臓がどきどきしてきます。でも、緊張でうまく言葉が出ず、もう言われるままに返事するので精一杯でした。
いよいよ診察室へ…
診察室へ案内されたのが16:40。
マスクを外してほくろを見せると、ただ一言「取る?」と先生。
もう緊張で声も出ず、頷くだけの私。
先生はスコープのようなものをほくろに当てて覗いて、「三万円に消費税、いい?」と言われました。わかりましたと答えたら「じゃあやりましょう!」と診察ベッドへ促され、目を隠すメガネのような物を乗せられます。調べた通り、麻酔はありません。
少し間を置いて、先生が器具を手に近づいてきた気配を感じます…
「じゃあ始めますよ!……息止めて!!」と強めに発した先生の声に驚き、思い切り息を止めた瞬間、レーザーがほくろを打ち始めました。
HPの動画ではピッ…ピッ…というペースだったのが、実際は陽、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、くらいの早さでした。自覚しているほくろのサイズ相当の円を、中心から渦巻き状にぐるっとフチまで綺麗に打たれていく感覚を得たところで、「はい終わりましたよ」と先生の声がしました。
痛みはイメージしていたよりもありました。ただ、我慢できるし声を上げるほどでもない程度。きちんと痛い、そんな感じ。チクチクと尖ったものが刺さるというよりは、ピリピリするような痛みだったかな?「そろそろ終わりにして〜!」と思い始めた頃に終わりました。
看護師さんが軟膏をチョンチョンっと塗ってくれて、鏡でほくろを見せてくれます。
「ほら、もう茶色くなってますよ〜」と言われ恐る恐る起き上がって鏡を覗いたけど、何も覚えていません。緊張の糸が切れてフラフラでした。
もうマスクしていいですか?と聞いたら、日常生活は全て普通で大丈夫だから!と先生。
鼻の下のジンジンする痛みに集中し、診察椅子に戻るのも忘れてお礼を言いながら部屋を出ようとする私の背中に、1ヶ月後に診せてね!と声がかかりました。
取り切れていなければ、1年以内はレーザー照射何度でも無料です。でも、できればこれで取れて欲しい!
終わってみるとあっけなかった、何年も悩んだほくろ除去
施術自体は、診察室へ入って10分後には終わっていました。とてもとても緊張していて、濃密な数分間が過ぎていました。
終わった後はなんかじんわり痛む感覚。お会計をして、お隣の薬局で薬をもらって終了です。
じわじわ残る痛みは1時間半くらいで落ち着きました。帰り道にショッピングでもしていれば忘れてしまう程度のものです。そういえばさっきほくろ除去したんだった、そう思い出すくらいの違和感のなさ。これで本当に取れるんだろうか…と思うくらい、なんともないです。
帰り道には100均を渡り歩き、大好きなnana’s green teaのソフトクリームしるこを堪能してから帰宅。ドキドキした私、おつかれさま。
施術4時間後にはシャワーを浴びたけど、特に問題なし。
顔を洗ってもしみたりすることもなく、痛くもなんともなかったです。
病院行く前に撮っておいた、ビフォー写真。(お見苦しくてスミマセン。ほくろだけ見てください)
帰宅して、お風呂に入る前にほくろをよく見たら、プリッとしているような、より膨れてるような、ツヤ感のある感じになっていました。
大きくなってない?と娘に言われたけど、確かに!!
それがこれ↓
ツヤッとプリッとしてるの、伝わりますか??
で、お風呂から出たら…
お風呂のミラーでも「あれ??」とは思っていたのだけど…なんだか小さくなっています!
プリッとしていた膨らみは潰れたのか流れたのか、平らになっていました。
感覚的には何にも変わらないけど、ほくろはレーザーの影響をちゃんと受けているみたい。
そして、ここからのお手入れ。
入浴後と朝の洗顔後に軟膏を5日、炎症止めの飲み薬を4回。ケアはそれだけです!テープ等も貼りません。(お薬代500円)
除去後の経過
施術日〜4日後
見た目はあまり変わらず、触るとちょっとカサカサしてるような気もする程度。
時々なんとなくピリリッと痛いような感覚は気のせい?程度のもの。
5日後
見た目は変化なし。軟膏は今日で終わり。
時々ピキッと痛かったり、突っ張る感じがしたり…なんとなく痒くて手がいってしまうことも。かさぶたはどのくらいで取れるのかな?ちゃんときれいに取れるかな…ということが気がかり。
10日後
まあるく周りが浮いている感じで、周りの皮膚がピロッと剥けているところがあります。触るとかさぶたの感触。よく見ると、周囲の皮膚が円状の丘のようにほくろを囲っているような見え方です。
取れる気配はまだ無し。
11日後
前日から急速に変化中!元の盛り上がりに近いくらいにかさぶたが盛り上がって見えます。周囲がくぼんでいて、下から押し上げられたような盛り上がり方。取れるんじゃない??と娘たちが口にしていましたが…
この日の夜、鼻をかんだ際にティッシュで刺激してしまったようで…(;゜0゜)
ふと触ると、鼻の下に触れるものが何もない!!
焦ってティッシュを確認したら、そこには取れたほくろのかさぶたが!
8/17 19:40 ほくろが取れ、私のコンプレックス除去記念日となりました。
取れるか取れるかと心待ちに、何度も鏡を見たこの数日。あまりにもあっけなく、鼻水と一緒に除去されていました(笑)
ティッシュに小さく一点薄い血が付いていたので、かさぶたとしてはまだもう少しついていた方が良かったんだろうなと思います。
とれた箇所は、初め少しヒリヒリしていました。まだ皮膚が頑張っているようで、ほくろが小さく残っているようにも見えますが、娘がライトを当てて見てくれた感じだと回復中の赤みでほくろの色素ではなさそうとのこと。少し前はほくろの周囲にまあるくあった傷痕のようなものも全然目立ちません。
かさぶたが取れた3時間後くらいには更に様子も変わり、また小さなかさぶたを形成している模様。もう一度かさぶたが取れたら皮膚の色になるのかなぁ??
取ってみてわかったこと
まだ完全に無くなったわけではないのだけど、ここまで小さくなっているだけでも自分ではかなり気持ちが違います。
だけど、娘に聞くと印象は「何も変わらない」のだそう。
そもそもそのほくろ自体、周囲の人の目に入っていなかったんです。
除去前、「このほくろ気になるよね?」の問いには、誰もが「まったく。ほくろあったんだ?」という返答でした。気遣いの言葉だと思っていたけど、たぶん本当に本気で誰も気にしていなかったんです。
不思議だけど、気にしているのは本当に自分だけ。
でも、そのせいで人と話すとき自信が持てなかったり、常に気になってつい手で口元を隠すクセがついていたり。だから取れるなら取ることが自分のためだったのには変わりありません。
本当に長い時間悩まされてきたほくろが取れてしまった寂しさも初めはちょこっと感じたり。
ここからどんなふうに変化するのかな。楽しみだけどやっぱり不安。最後まできれいに取れるといいなぁと思っています。
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