保育園で働く人の職種
保育園で働いてみたいと思ったことはありますか?
私は保育園の事務員をしています。私立の認可保育園で働いてもうすぐ9年目。とても充実した毎日を送っています。
事務員の立場から見えている保育園の中身、園内の職員たちがどんな役割でみんなのために働いてくれているか、まとめてみたいと思います。
※本職の方にとって「そうじゃない」という内容が含まれるかもしれませんが、ある一つの園での個人的な所感による記事となりますのでご了承ください
保育園で働きたいと思った時、どんな職種があるでしょうか。
- 保育士
- 看護師
- 栄養士・調理師
- 保育補助
- 調理補助
- 事務員
- 用務員
大きく分けてこのような感じです。
保育士にはさらに、園長・主任・副主任・リーダー・サブリーダー・一般保育士等の段階があり、勤めながら昇格していくケースと、求人で直接園長や主任として就任するケースがあります。
保育補助・調理補助は非常勤パート、認可保育園では補助でも保育士免許が必要です。
また、事務員でも保育に携わる機会があることから、私の会社では子育て支援員の資格を取得することになっています。
用務員さんはいる園といない園があります。私の働く保育園にはいないため、掃除は職員全員で分担し、雑用は事務員が兼務しているような状況です。
職種別の仕事内容
保育士
保育士の仕事はズバリ保育です。
朝の受け入れから夜の引き渡しまで、常に園児と共に過ごし、デイリープログラムに合わせて自分の仕事を進めます。
それはお父さん・お母さん同様、子どものいのちを守り身の回りのお世話をし、愛情を注いで心身ともに健康な育ちを援助する役割。
当たり前ですが、保育園では一番カナメの職種です。
さらに保育士には、保護者を支援するという役割も存在します。保護者が毎日安心して仕事に行けるよう園児をお預かりする、何か困っていることはないか声をかけ共に悩み、一緒に子育てをするパートナーのような存在です。
また、保育だけでなく書類仕事も結構あります。締め切りに追われている大変そうな姿も日常です。
子どもと接している時間はゆったりと過ぎることもありますが、抱える仕事量はかなり多めだと感じます。
看護師
認可保育園には看護師が常駐しています。
園児の健康管理、衛生指導、職員の体長管理や健康診断の手配、園内で使用する製剤や薬品の管理などをしてくれています。
怪我が起きればすぐさま駆けつけ、状況判断をして病院と連携を取ったり、鼻血が止まらない子どもに付き添って安心させてあげたり。
優しく寄り添って心も身体も手当てしてくれるナースが子どもたちは大好き!
顔を見ると「あのね、ここが痛いの・・・」と集まってくる姿は微笑ましいです。
感染症が出れば広がらないように対策をし、保護者の不安にも的確にアドバイス。みんなの健康と笑顔を守るお仕事です。
栄養士・調理師
毎日の給食・おやつを作ってくれます。
日中は定期的な補水や、お散歩に行く際の水筒のお茶も用意。立場によっては献立を作ったり、給食だよりを発信したりもします。
また、食材を展示して園児の食への関心を誘ったり、食育活動で実際に食材に触れる機会を提供したりもします。
毎日の給食は画像のスライドショーで保護者へ共有し、親子の会話のきっかけにもなっています。
子どもたちが楽しく美味しく食べることができるよう日々工夫し、かわいい星形のにんじんにしたり、完食スタンプラリーをしたり、給食室の先生たちも試行錯誤。
食具の使い方などのアドバイスも適宜行なっています。
保育補助
保育補助の先生は主に非常勤パートさんで、担任を持ちません。
園児の状況に合わせていろんなクラスの手助けをしてくれる心強い存在。担任の先生たちがスムーズに保育を遂行できるよう、補助をしてくれています。
園児の使う場所の掃除やおもちゃの洗濯や消毒なども引き受けてくれて、補助の先生なしでは保育は回りません。
調理補助
調理補助の先生も非常勤パートさん。決まった時刻に給食が提供できるよう、指示通りにテキパキと調理を進めてくれています。
食材のカットや洗い物など、大量な作業に奮闘しています。
事務員・用務員
事務員のお仕事については別記事にまとめてありますので、そちらをご覧くださいね。
また、用務員さんは私の園にはいないため、省略させていただきます。

保育園で働くのは大変なのか?
保育園はプロの集まり
では、保育園で働くことは大変なのでしょうか。
仕事はどれでも大変、というのは全てに当てはまる表現ですが、保育園ならではの大変さというのはあると思います。
それは、プロ同士のぶつかり合いという点。
保育園職員は、大多数が国家資格を保有している人たちで形成されており、実は大人数のプロの集団とも言えるのです。しかもそれぞれ分野の違ったプロたちが、「保育」という一つのことに向かって頑張っています。
保育士は保育士、看護師は看護師、栄養士は栄養士の視点から最善を考えるため、互いにぶつかることもあります。
ただしそのぶつかり合いは争いではありません。みんなが本気でよりよい保育を目指しているからこそのやり取り。
お互いの立場を考え理解し合って話をまとめていくことが、保育の質を高めるためには重要です。
必要なのは相手の話に耳を傾け想像する力、自分の考えを押し付けないこと。
思いやりのあるやり取りが成立すると、とても気持ちの良い回転で園内の業務が進んでいるのを感じられます。
女性が多い職場の人間関係
もう一つは人間関係。
女性9割、男性1割な職場。女性ならではのキツさが目につくことも多々あります。
男性が一人もいない保育園もあると思いますが、男性の存在がない場合はもっとキツくなるのではと個人的には思っています。
どんな職場でも人の合う合わないはあります。そんな中で保育園で違うのは、そこに子どもがいるという点。
子どもがいると気持ちが切り替えやすいです。
子どもの前で声を荒げたり誰かを罵倒したりということはありません。そして何より、みんなの思いが向かう先が結局は同じ「子どもたち」だということが、みんなをまとめる大きな力なのだと思っています。
休みは取れる?残業は?
お休みは、シフト制なのできちんと取れます。有給休暇も月に一日ペースくらいであれば順番に取っていくことが可能です。
夏季休暇は有給休暇を合わせて1週間〜10日ずつの連休を取得できています。
では毎日のお昼休憩はどうでしょう。
「ご飯だけ食べたらさっさと保育室に戻らないと!」「抱えている業務を休憩時間中に進めなきゃ!」という園もあるようですが、私の働く園では全員がきっちり1時間の休憩をとって仕事に戻ります。
広い休憩室があるので横になって仮眠をとる保育士もいます。
良い仕事をするにはON/OFFが大切ですよね。
残業については深刻な問題です。
職員の採用が追いつかない一方で園児は定員いっぱいとなると、どうしても今いる職員に皺寄せが来ます。
みんなで少しずつ残業をして保育を回していく時期も。
なるべく順番に保育から抜けて事務仕事をしたり、工夫をして回しています。
女性の職場だからこそのメリット
保育園は女性職員がメインの職場です。
女性特有の雰囲気については上で述べましたが、別の視点から見るとメリットも存在します。
日本の社会では男女平等といってもまだまだ男性が優位な職場も多く、特に結婚・妊娠・出産で仕事を中断せざるを得なくなる女性には不利なことも多いものです。
ですが、保育園では少し違います。
昇進・昇格について性別による差は発生しません。
男性職員が極端に少ないため性差が付けられる状況ではない、と言う方が正しいでしょうか。
女性保育士も男性保育士も同じように保育力を高めてスキルアップすることでどんどん上へ上がっていくことができます!
世の中の幼稚園・保育園って、園長先生は女性の方が多いですよね。「女性だからトップにはなれない」という懸念はゼロです。逆に男性で園長先生として女性の職場をうまくまとめている方もいらっしゃいます。
大事な仕事は男性に任せる、という風潮ももちろんありません。
つまり保育園は、女性が女性らしさを発揮しながら働ける環境ということ。
少数派である男性にとっては少し肩身が狭いかな?という面も否めませんが、私の働く園ではたった2名の男性保育士の存在が空気を中和してくれていると感じることも多いです。
力しごとや手の届かない高いところのお掃除も快く引き受けてくれる男性保育士たちはとても頼もしく貴重な存在。そんなこちらの思いが伝わるのか、彼らにとっても居心地は悪くなさそうで、お互いの存在がとてもよく調和しています。
女性メインだからこそ、男女関係なくフラットな気持ちで働ける。男女差で嫌な思いをしながら頑張るという心配は皆無です。
まとめ 保育園は働きやすいのか?
保育園の裏方的存在である事務員の立場から言うと、保育園は私にはとても働きやすい職場です。
イライラピリピリした空気がないこと、みんなが笑顔で「ありがとう」を交わす職場。
そしていつでも素のままに接してくれる子どもたちがいることが、職員全員にとって1番の元気のもと!
数字でわかる成果を上げながらバリバリ働きたい!というイメージの方には物足りないかもしれません。仕事に何を求めるか、によるのかも。
私にとっては保育園の職員たちは、もはや家族以上に家族な存在。愛すべき仲間たちに会いたくて仕事に向かう、とても幸せなことだと思っています。
職場は人生の中で大多数の時間を過ごす場所。温かい人との触れ合いの中で過ごしたいと考えるなら、保育園を選択肢に入れてみるのもアリかもしれませんね。
コメント