統一感のある家にする
統一感を出すためには
何かを選ぶ時、無意識に自分の好みのものに目がいくものだと思います。
色、デザイン、材質、雰囲気…そのバランスも微妙に違くて、白が好きでも白ならいいわけでもない。
白は白でも「白くてツルツル」が好きなのか、「白のコントラストがあって材質が混在するもの」が好きなのか等、その選択肢は無限大。
例えば家を作る時に選ぶ無数のアイテムを、単独で好みのもので選んでいってしまうと調和が取れなくなる可能性も出てきます。
色合いの調和、材質のバランス…部屋全体・家全体の雰囲気に統一感を出すためには、隣り合うもの同士の調和が大切ではないでしょうか。
振り返りながら慎重に
私自身も、たくさんのアイテムを選ぶうちにとても不安に襲われました。
いま自分の選んでいるものたちが、果たして調和が取れているのだろうか?と。
設備の一つ一つはとても大きくて、実際にキッチンや洗面台、浴室、トイレ…のそれぞれのパーツを並べて置いて確認することはできません。
色味は合っているのか、テイストは揃っているのかと心配になります。
私自身、基本的に白っぽく平坦で特徴のないシンプルなものが好きなので、そこまでごちゃっと合わなくなることはないと思うものの、少しの色味のズレも気になる神経質な面があり、なんとか確認できないものかと悩みました。
リアルな住宅模型を作るほどの暇も技術もなく、せめてアイテムの画像をパソコン上で並べてみようかなと思い立ち…ホントに拾った写真を集めて並べただけのものを作ってみることに。
買い換える予定の家電や家具、逆に買わずに持っていくものも写真を探して合わせてみました。
実際にはここから数々の変更が発生しますが、この時点での調和です。
ネット上で探したアイテムを並べる
ダイニングセットはこれと同じものを持っているので一緒に置いておきました。椅子のカバーリングが白とベージュなので、これよりさらに室内の色が薄まります。
ソファテーブルはこの時まだ検討中で、置いてみたのは候補のテーブル。
これが欲しいけど、ガラスの角で絶対痛い思いをして家族からクレームが出そうなので迷っていたテーブルです。
こうして並べてみてみるとだいぶイメージがつかめて、おかしなところはないか、自分の感覚に違和感はないかの確認ができました。
これはリビング〜キッチンのひと空間の調和をみたものですが、洗面所〜浴室などもタイルの色の調和などに気を配り、繋がりのある空間になるよう気をつけました。
工事中にやっておいてもらいたい処理を考える
気をつけたいコンセント位置
このシートを作ると、人の動きや生活の流れなどがイメージできました。
ここら辺で掃除機のコンセントが必要かな…とか、ここでアイロン使いたいからここにもコンセントがあるといいとか。
もちろん、図面上でイメージしても構いません。
とにかく一度、その家での暮らしを一通り頭の中で繰り広げてみて欲しいのです。
図面上の仕様はあくまでも設計士さんの考えたもの。「私」の暮らしと必ず同じではないはずです。
テーブルでアイロンをかけたい人、床がいい人、それだけでも必要なコンセントの場所は変わってきます。
電気のスイッチの位置も要注意です。
動きを考えると、ここで電気を消したいというポイントがあるはず。その場所に、目立たない方向でスイッチが付いていると理想的ですよね。
私の場合は特に2箇所のコンセントについて移動を依頼しました。
一つは置く家電の位置に合わせて使いやすい場所に、一つは飾り棚の正面にどん!とついていたコンセントを側面に変更してもらいました。
コンセントをつけておけば良かった場所
住んでからとても不便で気づいたのが、テーブル周りにコンセントがないことでした。
テーブルがリビングの真ん中にあって壁に面していないので、コンセントがないのは考えてみれば当然。床に設置するコンセントをつけてもらっておけば良かったと後悔しました。
テーブルで使う電気製品はホットプレートくらいしかイメージしておらず、そんなに頻度が高くないから延長コードで良いと思っていたのです。でも実際はその他にも、ミシンやグルーガンなどの手芸用品、パソコンなども使います!
住んでみてそのことに気づいた時には後の祭りでした。失敗した〜!!
壁に補強を入れてもらう
もし工事の段階で壁に補強を入れてもらうなら、工事日程に合わせて内装の案もまとめないとなりません。どこの壁に何を取り付けるかによるからです。
例えば
- テレビを壁吊りにする
- テレビ台を取り付けてフロートにする
- 額を飾りたいからフックをつける予定
- 植木を吊り下げたい
- 後付けの飾り棚を取り付ける予定
- ミラーを買って壁に下げたい
- コートや帽子をかけるフックを壁につけたい
- コードレス掃除機を壁掛けにしたい
等々、先にわかれば壁を補強してもらえます。
我が家の場合、テレビとテレビ台は吊ることに決めていたので、早々にテレビの大きさとテレビ台を考えないとなりませんでした。
先ほど調和を見たイメージ図で入れているのがIKEAのベストーシリーズ。
面材は早々に決めたけど、組み合わせを考えておかないとなりません。
収納力と見た目の良さ…収納力ではコの字型か、ギリギリL字型。見た目の良さ優先だともっと自由にどうにでもできます。
どちらも兼ね揃えるのは難しく、どちらを取るか決めかねて時間がかかるので、早めに検討に入ると良いと思います。
家具の取り付けの依頼も検討
壁つけにしてフロートにした我が家のテレビ台、IKEAのものなので組み立て〜取り付けまで自分でやらないとならない商品でしたが、これを工事と共にお願いすることにしました。
組み立ては何とか自力でできるとしても、これを壁に平行に取り付けるという作業は素人にはなかなか困難であったと、仕上がったリビングを見たときに確信しました。
おねがいしてよかった!!心底思いました。
追加料金なしで請け負っていただけて、本当に助かりましたが、もし手数料がかかったとしても依頼した方が正解だったのは間違いありません。
工事が進む前に考えをまとめておくべき項目
壁の補強でもわかるように、内装のプランが事前にできていると、いろんなことが間に合ってあとあと快適な仕上がりになることがわかりました。
- 飾りやコート掛けのようなフックを取り付ける予定の場所の壁を補強する
- テレビ周りの壁を補強する(吊り下げる場合)
- 壁付けリモコンの設置場所を選べるなら生活をイメージして依頼する
- リモコンニッチを検討する
- 飾り用のニッチを検討する(玄関等)
- 姿見を吊り下げるなら壁を補強する
- 電化製品を使う生活をイメージしてコンセント位置をよく確認する(増やしてもらう)
- ホスクリーンを付けたいなら事前に伝える
- カーテンやブラインドの取り付け場所の補強確認
- 換気扇が欲しい場所についているかの確認(クローゼットなど)
これらは後から気づいても間に合わない場合が多いです。
この他にもまだまだあるかもしれません。よく生活をイメージして、自分の暮らしやすい家を作るために早めにまとめて業者へ伝えておくことをお勧めします!
できれば解体工事中〜リフォーム工事開始までには全て伝えられると、もう間に合わない!ということがないのではないでしょうか。
簡易的な模型を作ってみる
空間がなかなかイメージしにくい時は…
それでも平面の図面ではなかなかイメージしづらいことも多いと思います。
実際にこの図面が家になった時、人がどう動いて自分がどう生活するか、家具はどんな風に並べるか、そんなことを考えていて、やはり模型が欲しくなりました。
とは言っても、本格的に中まで作り込まれたものまでは望みません。簡易的にイメージしやすくなるものを作ることにしました。
100均で揃えた材料で住宅模型作り
やり方も材料も何もわからないまま、ネット情報を頼りに見よう見まねで作った住宅模型もどき!
我ながら驚くほどの雑な手仕事になりましたが、有用なものが出来上がりました。
まずはYouTubeで動画を検索。材料はなるべくお金をかけずに100均で揃えました。
- 大きなスチレンボード(作りたい大きさの図面の壁となるべく厚みが同じもの)
- 両面テープ
- 定規
- カッター
- カッター台
大まかな工程はこれだけ。
- ボードに図面を貼り付ける
- 大きさに合わせて壁を作る
- 壁を立てていく
欲しい厚みのボードは100均にはなかったので、組み立ていくうちに少しずつズレが出てきましたが、私の場合はきちんとした模型を作ることが目的ではなかったため目を瞑りました。
ガタガタだけど、空間を把握するための物としては十分な仕上がりです。
これを元に、色々とイメージを膨らませて作業を進めていくことができました。
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