トイレなんてなんでもいい?
トイレなんてみんな同じと思っていた
トイレの便器選び、ピンときていませんでした。
キッチンと違ってあまり興味を持てず、何を基準に選べばいいのかさっぱりわからなかったトイレ。
これまで生きてきて便器の種類を気にしたことがなかったし、どれを見たって白のトイレ。見た目も対して変わらないと思っていました。
トイレといったらTOTOって感じ。TOTOでいいよね。一番安いのくださーい♪
そんな感覚でショールームへ出向いてしまって、本当に失礼なことをしたと思います…何でもいいですと言う私に、ショールームのお姉さん戸惑われていました。
どれか選ばないと見積もりが作れないというので(そりゃそうです)、「なら、これでいいです!」と適当に安いのを指さして言った私に、目が点になっていたなぁ…(汗)
よーく考えても、何か希望があるとしたら”タンクレス”。
他は特別な機能もいらないし、ただただ安い機種でいい。
そう思って後日、スターツさんとの打ち合わせに参加したところ、「それなら最近これ選ぶ人多いですよ」と建築士さんからオススメされたのがパナソニックのアラウーノでした。
へぇ〜パナソニックにもトイレあるんだ。
そんな感想を持つくらいに、トイレのことを知らなすぎた私。
本当は、こだわり出したらキリがないくらいトイレも今や充実の設備なんですね。
商品を知るところから始める
選ばなきゃいけないのならちゃんと選ぼうと思い直し、カタログを取り寄せました。
ページをめくってもやっぱりどれも同じに見えてしまうのだけど、違いを知ろうという姿勢を持った途端、驚くほどの機能があることにどんどん気づき始めました。
今どきのトイレってすごい!
初めてちゃんと機能を見比べてみて、段々と自分の希望も浮き彫りになってくるのがわかりました。
そもそも、「どんな点を検討項目にすればいいのか」という視点が私にはなかったのです。
それが、カタログで機能を知ることで、これは要らない・これは欲しいな…というのがわかってくる。徐々に自分の欲しいトイレというものがイメージでき始めました。
私の欲しいトイレはコレだ!
何でもいいというわけでもない、そのことに気づけて良かったです。ちゃんと選んで気に入ったトイレにすることができました。
オススメされたアラウーノの機能に惹かれ、ショールームへ見に行って、実際に設置されているお客様トイレでその機能を使ってみることができました。
使い心地の快適さで大納得!アラウーノいい!!と実感して決めることができたのは本当に良かったです。
実際、TOTOやリクシルのトイレはカタログを読み込むこともせず、完全にアラウーノに一目惚れ。
比べた方が良かったのかもしれないけれど、今回のトイレはアラウーノでいいかなと、とても納得して決定しました。
トイレは泡が出てくるアラウーノに
選んだのは「アラウーノL 150シリーズ タイプ2」
私が選んだトイレは2019年10月発売のカタログにある「アラウーノL150シリーズ タイプ2」。
同シリーズの中で一番下のグレードなので、気になっていた“ナノイーX”などの機能は付きません。そこがちょっと残念。でも、トイレの壁にエコカラットを採用する予定だったこともあり、消臭機能は十分でしょうと判断してナノイーXは断念しました。
リモコンはオシャレなスティックタイプに変更できることと、便器の形状を見比べて掃除のしやすさを優先した結果こうなりました。
考えるべき大事なポイントはここだった
どうして気づかなかったんだろう…トイレなんだから、一番に考えるべきポイントは「掃除のしやすさ」だったんだ!と、後から気づいた私。
見た目も大事だけど、それよりも便器の形状が大事。自分が掃除をする時をイメージして、凹凸のなるべく無い、汚れがつきにくく掃除がしやすい便器を探すことが大事だったんです。
最初、10万円以上安い「アラウーノs 141」にしようと思っていました。
でもよく見ていくと便座裏の形状があまりにも気になって、高いけどやっぱりL150にしました。汚れが溜まりそうな形状だったのです。
日々の掃除のしやすさが一番、ストレス減になると思っています。
そして期待の泡洗浄。お客様トイレで初めて泡洗浄を体験したときは感動でした。泡がなんとも優しくじわじわーっと出てきて、トイレを汚れから守ってくれます。掃除のしやすさに加えて、汚れにくい工夫も備わっているというわけです。
泡が出てくる便器、飛び跳ね防止だけじゃなく洗浄機能と、さらには消臭の部分でも効果を発揮しそうだなと感じました。入れる洗剤の香りがトイレの香りになるわけです。
さらにこの洗剤、純正の専用洗剤というわけではなく、市販の台所洗剤が使えます!我が家愛用のキュキュットがそのままトイレにも使い回せるなんて、便利すぎる!同じ洗剤で良いというのは、コスパも良いし家のストック的にもすっきりです。
※ちなみにアラウーノには推奨の製剤があり、掃除用には花王のトイレクイックル、トイレマジックリン、トイレハイターなら使用に問題ないそうです。
便器のふたという意外なオプション
更にこのアラウーノ、オプションで便器の蓋が変えられます。
たとえば、こんな風に。
私、「トイレのふたをオシャレにしてどうするの(笑)」なんてバカにしていました、ごめんなさい(*´-`)
お客様トイレでこのフタが使われているのを見た瞬間、このオプションがとっても欲しくなっちゃいました。
見ているとどんどん可愛くなってくるから不思議。
シルバーのふた可愛いかも!とか、ショールームにあったゴールド系のコーディネート良かったなぁ!とか。トイレの便器もコーディネートする時代。やっぱりなんだか笑っちゃうけど、もうバカにはしていません。すごく素敵だなと思っています。
私もフタのオプション付けたいなぁと真面目に考えたけど…家族の「要らないよね」という冷静な反応に負け、我が家はオール白(つまりフツー)のアラウーノになりました。この可愛さ、誰かわかってほしかった!!
トイレなんて使えれば何でもいいわ〜なんて言ってたのはどこへ?ってくらい、結果的にはこだわって楽しく選んだトイレ♪
さらに今度は手洗い器の選定です。
手洗い器を探す
ほしいイメージが湧かない手洗い器
トイレについては内装もかなり悩みました。気に入る手洗い器がどうしても見つけられなかったのです。
というよりも、まず「こんな感じ」というイメージもこだわりもない…トイレの手洗い器なんて造作にでもしない限り、だいたい一緒でどこかオシャレさに欠けるよね…と思い込んでいました。
ホントに、何から何までトイレに対して失礼な私…
本気で探そうという気持ちが起こらないまま妥当なものをTOTOで選び、なんか違うなとリクシルに変え見積もり依頼し、やっぱりパナなら良いのがありそう!とショールームに行き…
どこのメーカーにも、完璧に気に入るものはありませんでした。何となくチープ感が残ったり、使い勝手が悪そうだったり。
この頃、選ぶことに疲れていた時期でもあって、投げやりに適当な物を選んでしまう傾向がありました。大事なリフォームだというのに!
惚れ込むものは見つからないまま、TOTOに決める
結局最後はTOTOに戻りました。
カウンター付きの省スペースタイプ、手洗いボウルはベッセル式を選んで、特に気に入るものがなかった以上は白で全統一!としました。
手洗い器自体はいたって普通だけど、どれか選ぶのならなるべくシンプルで省スペースが良いかなと思って決めました。オプションで手元収納を付けてもらったので、女子3人のトイレ事情にも対応できます。
面材は「白」。初めは木目のもので探していたのだけど、キッチン同様やっぱり面材の木目はどのメーカーも安っぽく見えて気に入りません。ならばいっそ白にして、他の内装でこだわることにしました。
壁のうち1面はエコカラットでアクセント(+消臭機能)にすることに決定しました。
壁にはエコカラットを採用、内装にこだわる
エコカラット選びは楽しかった!
トイレの内装を決める上でメインとなったLIXILのエコカラット。
ショールームにはたくさんのサンプルが並んでいて、気になるものがいくつかありました。
壁をエコカラットにすることで高級感のある仕上がりになりそうだなと期待値が上昇。
一生懸命トイレや手洗い器を思い出してイメージを膨らませます。
でも、これだけトイレ関連に興味がなかった私。どんなトイレ空間にしたいのかなんて考えたこともなくて、本当になんとなく直感でトラバーチンを選びました。
これをトイレの壁の右側一面のみに貼ります(手洗い器を設置しない方の壁)。残りの壁は壁紙。
割と主張の強い柄だけど…とスターツさんには言われましたが、もうこれでいいです!と決定しました。また迷うと迷宮入りなのがわかっていたし、気に入った直感を信じました。
エコカラットが決まったら欲が出た
このエコカラットに決めた途端、何だかおしゃれな空間ができそうな気がしてきて、トイレ空間へのこだわりが強くなりました。
トイレの背中側には配管上の都合でカウンターがあり、その上に吊り戸がつきます。
ストックや備品はその中へ。
建築士さんの提案で、この吊り戸下にも間接照明が付くことになりました。想像しただけで素敵です♪
トイレドアは室内の他のドアとは少し変え、デザイン性のあるものにしました。トイレ小窓のついたドアは敢えて検討せず、ドア自体のデザインがその代わりを果たしてくれるように考えてセレクト。色柄もグレードを上げたものを選びました。
なぜドアにこだわったのか。それはトイレ入口が玄関ホールに面している間取りだから。
少しでもオシャレ感を出して、ここがトイレとはパッと見わからない雰囲気にしたいと思って探しました。
さらに床材はLIXILのタイルに。ツルツルしたタイプで掃除が楽そうです。色はバニラっぽい白。
トラバーチンのエコカラットに真っ白ではない白の壁紙、白の手洗い器と便器に、吊り戸の面材も白。全体的にベージュがかった白系で調和が取れているはず♪
これでトイレ関係の選定もすべて完了です。
施主検査
気になる隙間を発見
施主検査の日、壁のエコカラットとカウンター板の継ぎ目に隙間がありました。
とても気になり写真に収めたものの、ちょっとの隙間程度のことかもしれない…と思うと遠慮して言い出せず。
帰宅後にやはり気になって思い出して連絡しました。この箇所については業者も把握済みだったようで、対応してくれるとの返答。
↓こんな感じでした。
コロナで納品ができない
一方、コロナの影響で納期が遅れに遅れていたトイレの手洗い器、オーダーしてあった製品の納品は無理となり、代替え品の提案がありました。
同じTOTOの似たタイプで探してくれたそれは、グレードがアップしたプレミアムシリーズでした。
そのシリーズで選べる扉はなんと、洗面所で勇気を出して選んだ最上級ランクのもの!
図らずも、色違いのルフレホワイトになりました。
もともと選んでいたホワイトよりもずっと真っ白でキレイな白*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*処理も巻き込みでつるんと綺麗です。
しかもカウンターデザインも、オプションで付けていた手元収納がこのシリーズには無いとのことで、それを兼ねるハーフキャビネットを提案していただきました。
軽く20万upの代替え品だそうですが、負担は無しです。ありがたい…!
あんなに悩み抜いて、諦め半分だったトイレ手洗い器の結末がこんな事になるなんて、不思議ですね。お陰様でどれもこれも完璧な設備になりました。
完成写真
リフォームにあたりトイレだけはどうしても、以前の実家とはまったく違う場所にしたいという条件がありました。
そのために間取りが難しく、最終的にまとまったのは玄関に面したトイレでした。
玄関にトイレがあるなんておかしくないかな…と思ってなかなか決めかねましたが、意外とそういうお家ありますよと言う建築士さんの言葉で決意。住んでみたら、恐ろしいほど何の違和感もありません!
まずは玄関側からの見え方。
ドアはあえてトイレ用の窓付きではなく、でも灯りがついているかどうかわかるデザインのものにしました。
ドアが開くとこんな感じ。
便器はラクシーナ、手洗い器はTOTOです。
壁の片面にはトラバーチンのエコカラット。床もLIXILのタイルです。
小さな可愛いベッセルと、シンプルな水栓。
棚は造作をやめ、マイセットで費用をおさえました。背板がありませんが、別に問題なし
下に間接照明をつけてもらってとても素敵なんだけど、この扉の中央の枠?ライン?がちょっと残念でした。詳細をきちんと確認せず任せた結果です。
住んで使っていれば特に目にも付かない程度のことなのですけどね。
全体的にとても素敵な雰囲気に仕上がりました。居心地良い空間になっています。
ちなみに施主検査の時に手入れをお願いした箇所…
これですね。
気持ち良いほどきれいになっていました!
嬉しい♪
仕様品番
タイル
タイル
▪️トイレ床
LIXIL ゼロスⅡ 400角IPF-400/ZE-111
▪️トイレ壁エコカラット
LIXIL ネオトラバーチン606×303ECP630・TVT1
※手書きで「トイレ床」と書いてありますが、「トイレ壁」の誤りです
クロス
クロス
▪️全部屋の天井、ベース
薄くて硬い印象に貼り上がり、壁紙というより塗った壁のような質感でものすごく気に入りました!
▪️トイレ
片方の壁に使用するエコカラットのイメージに合わせて黄味がかった白のうっすら横ラインが入ったものを選んだら、抜群に馴染んでいました!
設備
設備
▪️トイレ
Panasonic アラウーノL150XCH1502WSS/ホワイト
▪️トイレ手洗器
TOTO プレミアムシリーズハーフキャビネット ルフレスノーホワイトベッセルタイプ角形 ハンドル式水栓
入居後
トイレは窓がないので、使ってない時は真っ暗。
生きている植木は置けそうもないので、植物の樹皮で作った造花のお花にしました。
憧れのケーラーの花瓶に一本挿したお花はスタジオクリップで購入。
studio clipソラフラワーリードL
一輪の存在感♡可愛い!
リードとして売られていますが、特に香料のあるものは入れていません。
右端はloviのツリーとミーです。こちらも楽天で一目惚れして、トイレか玄関に!と購入したもの。引っ越しの購入品→楽天ROOM
toscaのケースには流せるトイレシートを。
スリッパはZARA HOMEでネット購入しました。ちょっとキラキラしている刺繍のスリッパで、履き心地もとても良かったです。
ドアは中の明かりがわかるデザインを指定。トイレっぽくなくてステキです!
全体のカラーやバランスが一番まとめやすくて、結果的にはとてもイメージ通りに仕上がった空間でした。
使用後の感想「アラウーノ」
今回の設備の中で私の期待値が高かったトイレ「アラウーノ」。使ってみて…実は個人的には満足度がそこまで高くありません。
▪️良かったところ
- 泡が清潔感を与えてくれる
- かわいい(笑)
- 無臭(エコカラットの効果なのかはどちらかは不明)
- 自動で蓋を開けてくれるウェルカム感が嬉しい
- 自動で流してくれるから楽
▪️気になるところ
- 泡のせいで排泄物が見えない→健康状態の把握がしづらい
- 自動で流れたかどうか不安になった時に泡で隠れていて見えない
- 時々フタが開いてくれなくて時差にイラつく
- 自動で流れてくれない時がある
- 自動洗浄がトイレを出てから数秒後なことがあり、不安で見に戻る
- 3ヶ月くらい掃除不要と聞いていたけど全然無理(材質のせいなのか、付着汚れが泡の中で見えてない状態でずっと残っていたり…)
- やっぱり陶器ではないことがなんとなく割れそうで不安
- ハイターをしたくても泡があるからどうすれば良いか(混ぜてもいいのか)わからない
…と、気になるところの方が多いですね。
日に何度もこまめに掃除したり、蓋が開くのなんて待てばいいじゃないって寛大な人なら別にクリアできる問題もあるのだけど。
あとアラウーノのせいではないですが、
- 自動洗浄に慣れると外でやらかしそうで怖い(職場でやらかしそうだった)
- 自動洗浄に揃えて照明もセンサーにすれば良かった(電気は自動じゃないんだった!と消しに戻ること度々)
使ってみないとわからないものですね。
商品自体の良し悪しというよりは、これまで当たり前だった事との違いが「使い勝手の悪さ」と感じてしまうかどうかなんだと思います。
いずれ慣れるかもしれません。というか、慣れて使っていくしかないのだけど。
アラウーノという商品自体へのクレームではないですし、快適に使えているのは間違いないので、泡は不要なら洗剤の補充をしなければいいと割り切り、その他の問題も状況に合わせて対処中。
汚れの面は期待以下でしたが、これも感覚?基準?によるのかも…ご参考までに。
コメント
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