マイホームを売却して引っ越そう!査定〜業者選び、売却、荷造りまでの流れとポイント

【引越し・リフォーム】

なぜマイホームを手放すのか

マイホームを買ったら地獄が始まった…

我が家が暮らしていたのは15年前の当時、建築条件付き土地に建てたマイホームでした。
その家を建てた頃はまだ若くて何もわからないような年齢。初めてのマイホームは不動産業者さんの指示に従って作られていきました。

間取りもある程度の希望は拾ってもらえたし、設備もいくつかの選択肢から選ぶことができ、自分の好みの家を建てたつもりでいました。
2LDK+ロフト、駐車場付き、好みな雰囲気の色調の家。

それで当時は納得して住んでいたのです。持ち家にすることで早々に賃貸から抜け出せたことも気持ちの張りになりました。

でも住み始めると問題だらけだったのです。
建物が問題だったのではなく、住環境が問題でした。

徒歩数分内にごっそり住む夫の親族一同。
ことあるごとにみんなで集まりみんなで行動。週末だけでなく平日の夕飯も招集がかかり、レジャーはみんなで行動、旅行もみんなで大移動…完全に私たち家族の暮らしが無くなりました。

義理の家族・親族との関係や付き合い方というのはとてもナーバスなもの。でもそのことに神経質になっているのは嫁いだ私だけでした。

隣人がおかしい

住み始めた一番最初に顔を合わせた第一印象は悪くなかった隣人。
我が家より少し大きなお子さんたちがいる、少しだけ年代が上だけど似たような状況の子育て真っ只中なご家庭でした。

でも、タイプが真逆でした。住んだ土地柄ぴったりな、下町を絵に描いたような賑やかなご家族。我が家はどちらかというと全員が大人しいタイプで真逆だな、そう思っていたのだけど、実際はそういうレベルの話ではありませんでした。

住んでほんの少し経った頃から、異常なまでの苦情が始まります。

追加工事をすれば、うちの屋根に大工が足を乗せた足跡がついていると言いがかりをつけられたり、窓を開けていると「うるせーんだよ!」と窓越しに怒鳴られます。気に入らないことがあるとインターホンが鳴り、延々と苦情…。

なんとか仲良くやっていきたい一心で、丁寧に対応して、要望通りに改善するようにしたものの、ついに神経が参ってしまいました。
もうこんなところで暮らせない。息が詰まって、家の中にいる時間はいつも隣の気配に怯える暮らしになっていました。

自分たちのペースで暮らしたい

家を売って引っ越そうと夫が言い出す

ある時、ローンを抱えた家計の苦しさから、田舎に引っ越そうと夫が言い出しました。
それなら私の神経が参っているのも解決するだろうと。

でもそのプランは私は気乗りしませんでした。今のマイホームを売って、それを頭金にしてまたローンを組むというのです。しかも東京から出て、物件が安くなるような場所に住むと言います。

その頃、娘二人は中高生。家族4人とも生活の基盤は都内にあって、そんな遠くに住めば逆に交通費が嵩んだり、通勤・通学の体力的負担も大きくなります。単純に家計が楽になるからいいね!と思えるプランではありませんでした。

ただこの話をきっかけに、マイホームの査定をしたことは後に活きたと思います。
どうやら購入時よりも高く売れるらしい…査定を依頼したことでそんな予想外なことが判明し、なんとなくでも査定金額を知れたことは、他の道を考えるに当たってとても有効だったのです。

諦めたころ、転機が訪れた

夫の考えはおそらく変わらずだったと思います。田舎に引っ込もうと思っていたのではないかと。
でも私にはそうするつもりがありませんでした。多分その気は0だったと思います。

他に良いアイディアもないし、ここでじっと息を潜めて暮らして、ラッキーならお隣がそのうちいなくなってくれたら楽になるな…程度の希望を持つことしかできませんでした。
諦めて暮らす日々がまたしばらく続いたところで、転機が訪れました。

私の父が急逝しました。
私個人の中で、根っこの部分で実家とうまくいっていなかった思いがあったため、実家に近づくことは最低限に抑えてきていたところに父の死。しかも母とは離婚済みです。つまり、私と兄弟で片付けと相続をしなければなりませんでした。

兄弟も同じく実家を避けて暮らしていました。そんな私たちには進んで処理の手続きをすることがなかなか出来ず、1年が経った頃にやっと重い腰を上げてあれこれ処理。
その中で私はふと思い立ったのです。

実家をリフォームしてそこに住もう、と。
動き出すことはとても勇気がいること。ましてや大きなお金の動く一大事。でも、そこにじっとしていても何も変わらないのです。

夫の言う経済面もより良くクリアでき、住環境も変えられる。しかも都心に近づくので通勤・通学も好都合。考えてみると好条件ばかりでした。

業者に査定を依頼

マイホーム売却の査定

マイホーム売却については主に夫が担当することにしました。
5社に査定を依頼、その後私の母の知り合いのスターツにも依頼し6社に依頼した結果が以下です。
(※500万単位で四捨五入しています)

  1. 三井不動産       ¥4000〜5000万
  2. 住友不動産       ¥4000〜5000万
  3. 大成有楽不動産     ¥5000〜5500万
  4. 飯田グループ      ¥3000万
  5. 地元の不動産屋     ¥4000〜5000万
  6. スターツ        ¥4000〜4500万

どの不動産業者でも似たような金額枠であることに驚きました。
売却の業者は夫の印象で三井不動産に決めました。
実際に依頼するにあたり決定ポイントとなったのは、売り方の戦略が気に入ったこと販売手数料の値引き幅が大きかったことだそうです。

売却の戦略

三井不動産からいらした担当者は男性と女性の二人、どちらも落ち着いた貫禄を感じさせる物腰で、任せることに不安を感じさせない印象でした。家の売却という高価なやり取りにおいて、この安心感は決断するのに大きな要素でした。

査定金額はどこの会社も大きく変わらなかったものの、三井不動産だけは強気の姿勢が感じられ、
「とにかく高く出して、お客様の関心を惹きつけたところでドンと下げて売り切る!」という戦略に、夫は魅力を感じたようでした。

室内の撮影の仕方や載せ方、内覧のアドバイス、売れた後の説明も一つ一つが安心できる内容。「ちゃんと売ってくれそう」と感じることが出来たのが、決断したポイントです。

売却は思いのほか難航

思った以上に反響がない

提案通りの高値でスタートした売却は、全く動きのないまま不安だけが募る日々でした。
物件情報をネットで確認すると、360度カメラで撮影された我が家の室内が掲載され、近隣情報とともにドーンと出てくるのは高額な価格。
物件を探している側だったら、この物件に問い合わせようと思うだろうか…?冷静な判断はもう自分では出来ません。ただただ心臓が高鳴る感覚。それでも絶対的に「高い」ということは感じました。他の物件と並んでいても、正直バカ高いと思いました。

この金額を見て、「とりあえず見にいってみよう」と思うのか、「値下げしてもまだ高いだろうから手が出ないしやめとこう」と思うのか。それとも「こんな値段で誰が買うんだよ」とでも思われてるんじゃないか…そんな気にもなってきます。

高くても見に行こうと思うとしたら…よほど気に入る何かがないと無理だろうなと思いました。そしてその”よほど気にいる何か”は、個人によって違うだろうから、考えてもわからないのです。

つまりもう、自分たちにできることはありませんでした。内覧の予約が入るのをただじっと待つのみ。あまりに反響がないと、相手にしてもらえていないような不安が襲ってきます。問い合わせがないまま増えるアクセス数の分だけ、なんだか生活を覗かれているような気持ち悪さがありました。家の中をネット上に晒していることもあって世間から静観されているような不気味な気持ちを抱えつつ、じっと待つ以外に何も出来ないのです。

2ヶ月経っても問い合わせはたったの2件

売却スタート価格はマイホームを購入した時より1,500万円ほど高い価格でした。なんと5,000万円を超える価格!
そんな高い値段で売れるの?という疑問と不安に対し、三井不動産は「高値で売り始めて少し経ったら一気に値下げして売り切る!」という戦略。

ところが1度目の値下げ時も含め、最初の2ヶ月で反応があったのは内覧2件のみ。
ネット閲覧数はものすごいのに、問い合わせが来ない状態が続いたのです。

閲覧数は多いということは、この地にこの大きさの戸建てという点は高ポイントなのかもしれない…やっぱり問題は高すぎる値段???

この時、我が家は同時進行で引っ越し先のリフォームを進めていました。さすがにもうそろそろ動きがないと今後の状況的に不安だなと思っていたタイミングで担当の方が現状の説明に来てくれました。

世の中的にも物件が動かない…

当時2019年は例年よりも動きが鈍いという説明がありました。増税がらみなのかもしれないとのこと。年間で2番目に動きの良いこの時期(9月)ですらどの物件も動かない状況で…とのこと。そんな中、他の物件よりもまず先に値下げして売り逃げることが得策ではとの提案がありました。とにかく家の売却について何の知識もない私たち。提案通りの金額まで下げてみることにしました。

ちなみにこの時、また新型コロナの影はなく、オリンピックを翌年に控えて東京がこれから盛り上がるだろう時期でした。

ついに問い合わせが入り、契約

緊張の内覧、大事なことは

提案通りの大幅値下げを敢行したところ、いきなり内覧予約が入りました!
値下げを待っていてくれたのか、たまたまだったのかは不明。とにかく内覧予約に安堵しました。

内覧はとても神経を使いました。知らない人が来訪するだけでも緊張、家庭の中を見られているような恥ずかしい感覚があり、きれいに片付けることを意識してストレスも溜まりました。

ただ、三井不動産の担当者からは普通に片付いているだけで良いと言われていました。
実際に数件の内覧をこなしてわかったこと。それは、家を見にくる人の視点はあくまでも「家」なのだということです。

どんなインテリアなのか、どのくらい片付いているか、などということは見ていません。
お友達を家に招いたときに見られるのはインテリアや片付き方、でも売却の内覧で見られるのは家本体の造りなのです。
確かに内覧にいらした方が口にするのは、「ここのロフトはいい空間だなぁ」とか「天井高いですね!」「駐車場にはどのくらいの車なら入るかな?」と言った言葉でした。


それよりも、聞かれたことに感じよく返答できることの方が遥かに良い印象を与えるというアドバイスをもらいました。買う側も、売り手とのやりとりがスムーズにできる物件を買いたいですからね。
家を売るときに大事なのは、神経質な整理整頓よりもおおらかな人柄なのかもしれません。

購入者が決定、買ってくれたのはまさかの…

販売から2か月ちょっとが経ち、このままでは専売契約が終わってしまう…というところで家は売れました。
ここまで値下げ2回、内覧5件。最終的に購入の意思をくれたのはよく知るご近所さんでした。ポスティングのチラシを見て直接インターホンを鳴らしてくれた時は本当に驚きました。

三井不動産に伝えると、担当さんが自信ある口調で教えてくれました。
「意外と近い人が買ってくれるんです。だから私、打ち合わせの帰りに近隣のお宅にポスティングしておいたんですよ。やっぱりでしたね!」

売れてしまえばたった2ヶ月のことだったけど、実際とても長かったです。
売れない、売れない、売れない…という状態はメンタルを静かに蝕んでいたと思います。

結果的に大成功だった三井の「戦略」

じわじわと負担とストレスを感じる売却でしたが、結果的には大成功だったのだと思います。
実際、家を購入した時よりもずっと高い値段で売却することが出来ました

ローンの残債を清算して、残りで新居のリフォームが出来ます。(ただし、リフォームがスケルトンリフォームのため、膨大な費用がかかり手元には一切残りません…)

売って良かったと個人的には満足しています。
なぜなら、その高く売れた差額分こそが、私が十数年ここに住んで我慢して頑張ってきたことへの報酬なのかなと感じたから。その頑張りで、新しい家をリフォームして快適な暮らしを手に入れられるのなら、我慢も努力も報われたと思えたのです。

引っ越し準備は段取りが重要

何から始めるか

家が売れ、引き渡し時期の目処が立ったところで一気に気持ちは引っ越しへとシフトしました。
この引き渡しに合わせてリフォームも終わらせないとなりません。もちろん引っ越しの準備も段取りよく進めていく必要があります。

この引っ越しを機に、荷造りと同時進行で増え続けていた荷物を一旦リセットしたいと思いました。引っ越し準備をする段取りとしては

  1. 物の選別
  2. 不用品の処分
  3. 新調するものと持っていくものを選別し、最後に処分するものはリストにしておく
  4. 少しずつ箱詰めしたものを積んでいけるスペースを確保する
  5. 引っ越す日までに使う予定のないものを、引っ越し先の部屋別で箱に詰め始める
  6. 引っ越し1か月前になったら、生活ギリギリのところまでどんどん箱に詰めてしまう
  7. ペットや植物等の引っ越しの手順をよく考えておく

私の場合、なるべく物を減らして新居へ行きたいと思いました。
まるまる15年間、子育てに追われてきたことを物語るように家の中には物が溜め込まれていました。年子育児に立ち止まる瞬間なんてなかったのです。

ひたすら子ども中心で、子どもが軸の毎日。隙間にできる時間でリカバリーをして、また育児。毎日ヘトヘトなんだけど立ち止まれず走り続けてきた日々…

引っ越したら、もうそんな風なバタバタした暮らしはしたくない。
これまでの時間も物も一旦整理して、本当に必要なものだけを持っていって暮らしたい。そう思いました。

処分の基準

処分するにあたっては、判断の基準を次のように決めました。
「荷造りしてまで持っていきたい物なのか?」

  • 一年以上使ってないものは処分する
  • 「いつか使いそう」と思うものは使わないので処分する
  • 持っていることで負担になっている物は思い切って捨てる(誰かにもらったもので捨てづらいもの)
  • メモリアル品は引っ越しのタイミングでは捨てない(判断を誤りそうだから)
  • 大型家具や電化製品等の捨てづらいものは、引っ越しのタイミングが処分のチャンス
  • 食器類はよく使っているものに厳選して無駄に持っていかない
  • 下駄箱に溜まった靴を処分するチャンス!サイズアウトや履いていない物を捨てる
  • 取っておいてあったタオルはくたびれたものをどんどんウエスにして引っ越しで使う
  • 新しい家のイメージに合わないと思うインテリア品は潔く手放す

こうできるといいなという判断基準と、実際に引っ越してみて感じたポイントです。
特に大型家具や家電の処分については熟考し、なるべく処分してきた方が後が楽です。とりあえず持っていこうと思って持っていくと、引っ越し先でまた処分の手配に追われる(費用も嵩む)ことになり兼ねません。

まとめ

マイホームを売って引っ越すというイベントは、人生に何度もあることではありません。
実際私も、前も後ろも分からなかったり、イメージしづらかったり、どう段取りすれば良いのかも分からないまま完走しました。

人生の中の大きな選択をするのだから、失敗したくない。なるべくより良い生活に辿り着きたい。そう思いながら、不安や心配事もありつつも前向きな気持ちで進めたと思います。

焦る気持ちと戦いつつ、目の前のことを一つずつ片付けていくしか前には進めません。自分の描く理想的な暮らしに近づくためにした努力は実を結び、とても穏やかな環境での生活を送れるようになりました。

「家を売る」という大きな決断をして、本当に良かったと思っています。
一歩を踏み出す勇気を出せたことが今に繋がっています。

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